本の旅
若い頃は推理小説暮らしか読まなかった私ですが、年とともに色々な作品に出会う機会が増え、ますます本を読むことが楽しくなりました。今では、空いているちょっとした時間でも本が読みたくて、片時も本を手放すことはありません。 活字離れと言われているこの時代だからこそ、もう一度、みんなで本の楽しさ素晴らしさを分かち合えればいいなと思っています。
アドセンス
2021年3月11日木曜日
鬼滅の刃ーコミックスー
2021年1月28日木曜日
金融探偵
今回ご紹介する作品は・・・
じゃじゃーん!!!!
それは・・・「金融探偵」です。
池井戸潤さんの作品で、
徳間文庫より発売されています。
数々の評価を受けて・・・
池井戸潤さんと言えば、第44回江戸川乱歩賞を受賞。
その後、第136回直木賞候補、第28回吉川英治新人文学賞候補などなど、数々の賞にノミネートされている作家さんです。
また、銀行員と言うお堅い仕事をやめて作家になったという経歴もあり、その作品は、銀行などの金融関係のサスペンス物も数多く出版されています。
そして、この「金融探偵」は、2004年4月から、問題小説に掲載された7作品を収録した短編集です。
ちょっと変わった切り口
いわゆる推理小説言われるものは、私も大好きで、よく読むのですが、この池井戸潤さんの「金融探偵」は、ちょっと変わった切り口の作品でした。
主人公は、元銀行員で、その銀行が倒産するに当たり解雇され、無職となってしまいます。
そんな主人公に、アパートの大家さんが持ち込んだ相談事を解決したことがきっかけで、探偵を始めることになりました。
とはいえ、この主人公は、決して探偵にあこがれていたわけではなく、もちろん自分が探偵に向いているなんてこれっぽっちも思っていないんです。
しかし、大矢の娘さんに進められて探偵を始めました。
もちろん、探偵としてのノウハウも持っていませんし・・・・
だから、ご本人はハローワークに就活をしながら探偵事務所もささやかに・・・営業しているという感じ。
でも・・・
いざ、相談者から相談されると、ほっとくわけにはいかず、なんとか力になりたいと、、持てる知識を総動員して問題に取り組んでいきます。
その姿がいじらしんです。
とても好感が持てます。
サスペンス物・推理小説といいながらも、この物語は、この主人公の人生を垣間見る物語のように思えました。
また、他の探偵ものは、探偵業をすでに営んでいる主人公が難事件を解決するという展開がほとんどだと思いますが、この物語は、主人公は無色の元銀行員。
先にも述べたように、探偵業を営むために銀行を辞めたのではなく、銀行を解雇されて無色になり、求職活動をしながらも、なかなか次の就職先が見つからない、そんな生活の中で、たまたま探偵業まがいのことをし始めた・・・問設定。
この切り口は、なかなか珍しいと思いませんか。
そして、元銀行員の探偵という設定から、この物語の大半は、その事件を解決する糸口を、銀行員時代に培った経験を生かして見つけ出していきます。
それが、例えば・・・
家計簿だったり・・・
会社の裏帳簿だったり・・・
現金輸送車の運行システムだったり・・・
事件解決のヒントは、銀行員時代に体験したことが生かされています。
それは、この作者が、もともと銀行員であったという経験から考え出されたストーリなのでしょう。
推理小説らしからぬ展開
そして、この7「金融探偵」に限っては・・・なのかもしれませんが・・・
短編小説という事もあってか、推理小説の楽しみ方・・というよりも、普通の物語を読んでいるような楽しみ方になるのかなと。
と言うのも、私は・・ですが、推理小説を読むときに、いつも自分も一緒に事件の謎を解き明かしながら読んでいきます。
一つ事件の解決のための情報が入ると、そこから自分なりに推理をして、この後どんな展開になるのかを予想しながら読むんです。
しかし、この「金融探偵」は、事件解決のための情報、特に決定的な情報というのが、最後の種明かしの時まで出てこないんです。
ですから、いつも読みながら考える自分なりの推理とストーリーを組み立てることがしずらいんですね。
もちろん、これが長編小説であったら、きっと違った書き方になったのかもしれませんが・・・
しかし、この「金融探偵」では、自分なりの推理を楽しむという事ではなく、物語そのものを楽しむような読み方になりました。
それはそれで、この話はどうなるのかな???って、わくわくしながら読み進めたわけですけどね。
探偵らしくない探偵
この「金融探偵」を読んで、先にも書いたように、この主人公は探偵らしくない探偵なんです。
探偵としてのスキルも持ち合わせていない。
しかし、相談されると断れない。
一生懸命な姿に感動すら覚えました。
だから・・・
是非、この「金融探偵」さんを、私は、これからも応援したいと思います。
2021年1月15日金曜日
探偵の探偵
今回ご紹介する本は・・・
松岡圭祐作、
講談社文庫出版の
「探偵の探偵」です。
探偵のすべてを知りたいと、ある中堅調査会社に併設されている探偵養成所に入稿した一人の少女。
この少女は、過酷な過去を抱えていて、決して笑うことがないんです。
そして・・・「探偵にはなりたくない」という彼女の思いは・・・。
そんな彼女の希望をくみ、調査会社の社長は、彼女を探偵を探偵〝対探偵課”の探偵として抜擢します。
この少女が、悪事を働く探偵に立ち向かいます。
そして・・・・
この少女の過酷な過去が明かされる・・・その先にあるものは・・・
待望の描き下ろしシリーズの第一作目。
全体的に、スピード感のある作品です。
はらはら、ドキドキの展開は、読んでいるものを飽きさせることはありません。
それ以上に、この先、どんな展開が待っているのかと、もう止まらなくなります。
そして、この少女の隠された思いに触れると、涙が・・・。
通常のサスペンス物とは、一味違った切り口も、マンネリ化を感じさせない作風にしている一つかと思います。
サスペンスファンには、是非読んでい叩きたい作品です。
2021年1月6日水曜日
バーテミアス
今回ご紹介する本は・・・
「バーテミアス」です。
以前、というか、このブログで最初にご紹介したハリーポッターとの出会いで、私はファンタジーの世界にはまりました。
ハリーポッターを読み終えた後、もっとファンタジーの世界に浸りたいと思い、探して見つけたのがこの「バーテミアス」でした。
ジョナサン・ストラウド原作、金原瑞人・松山美穂・・・訳。
理論社出版。
文庫本ではなく、ハードカバーの本で、読みごたえは満点です。
本になれていない方には、「えーこんなに長いの???」と思われるかもしれませんが・・・・
読み始めると、これもまたはまってしまいますよ。
「サマルカンドの秘宝」
この「バーテミアス」は、全部で3巻もの。
その初刊が、この「サマルカンドの秘宝」なんです。
プラハの時代が去り、魔術の中心はロンドンにうつったころ・・・
魔術師たちが政府の重要なポストを占め、帝国を牛耳っていました。
魔術師たちは、マづしい家の子供を弟子にとり、悪魔を思いのままに操る技を、歳月をかけて叩き込んでいました。
子供たちは、親も生まれた時の名も捨て、帝国に貢献できる日のために、ひたすら修行に励んでいました。
そんな時代に、一人の少年が、師匠に隠れて、寝室の床にペンタクルを描き、悪魔を召喚しようとしていました。
この少年・・・ナサニエルは、自分を辱めたエリート魔術師に復讐をしようと、バーテミアスという悪魔を、師匠に隠れて召喚してしまいました。
この悪魔・・・バーテミアスは、御年5010才。
最高ランクではありませんが、由緒正しきベテランの妖霊。
まだまだ未熟なナサニエルは、海千山千の悪魔バーテミアスをロンドンの街へ召し出してしまいました。
そして・・・
曲者バーテミアス。
素直に、この未熟な魔法使いの言いなりにはなりません。
ナサニエルは、このバーテミアスをうまくコントロールできるのか・・・。
このコンビが、この物語の主人公なんです。
この未熟な魔法使いと、わがままな悪魔のコンビが、様々なトラブルを起こしつつも、人々の暮らしを守っていく・・・そんなお話です。
「ゴーレムの眼」
そして第2巻が「ゴーレムの眼」。
時は流れ、ナサニエルは14歳。
前作の「サマルカンドの秘宝」事件で手柄をたてたナサニエルは、若きエリート魔術師として登場。
「サマルカンドの秘宝」事件より2年の時が過ぎたロンドンが舞台。
街は、度重なる爆破事件で悩まされていました。
若きエリート魔術師であるナサニエルが、この事件の捜査に乗り出します。
この事件は、魔術師の支配に抵抗するレジスタンスの仕業か?
首謀者と思しきは、不思議な力を持つ少女キティとその仲間。
魔術師に恨みを持つ彼らは、墓地に眠る「グランドストーンの杖」を狙っている。
妖霊を操り、夜の街をパトロールするナサニエル。
しかし・・・
頼れる妖霊がいない・・・。
ナサニエルは、再び、バーテミアスを召喚します。
一方で、何者かが、土くれの巨人ゴーレムの目に呪文を吹き込み復活させてしまいました。
凶悪な化け物がロンドンの街を端開始し始めてしまいました。
ナサニエルとバーテミアスは、再び、このロンドンの街を守るために戦いを挑みます!!!
「ブトレマイオスの門」
そして最終巻となる「ブトレマイオスの門」。
「サマルカンドの秘宝」事件・「ゴーレムの眼」事件で活躍をしたジョン・マンドレイクことナサニエルは、情報大臣に昇格し、政府の容認らしい振る舞いも身に着けていきました。
しかし、あの「ゴーレムの眼」事件で自分を救うために死んだキティという少女の事がわすれられません。
ところが・・・
あのキティは生きていた???キティは、ロンドンの街の変わり者の魔術師の屋敷で働きながら「ブトレマイオスの門」という本からヒントを得て、ある計画を着々と進めていたんです。
その計画とは;・・・・。
そして、ナサニエルに召喚してもらえなくなったバーテミアスは・・・。
ある日、初めての人に召喚されました。
その人とは・・・・
ナサニエルとバーテミアスのコンビが、最終巻でも大活躍。
そして、最後は・・・・
もう涙なくしては読めない結末。
3巻を読み終えたからこそ得られるこの感動。
もう、読み始めたら止まらない。
ハリーポッター以上の面白さ・・・・
この「バーテミアス」は、イギリスでは、ハリーポッター以上の面白さと大好評で、ハリーポッターを抜いて堂々の第一位に。
そして、アメリカでは映画化され、世界31か国で出版されるほどの人気。
ファンタジーファンなら、この「バーテミアス」を読まずにはいられないはず。
あなたも、この本のとりこになりますよ・・・きっと。
是非、手に取ってみて下さいね。
2020年12月28日月曜日
男鹿・角館 殺しのスパン
生まれ故郷で悲しい出来事が・・・
煮え切らない展開
被害者の娘が・・・・
ちょっと期待はずれの結末
2020年12月23日水曜日
まほろ駅前 多田便利軒
なにやら怪しげなタイトル・・・「まほろ駅前 多田便利軒」
これ何???
って感じのタイトルですよね。
けれど・・・
知る人ぞ知るこのタイトル。
あの、三浦しをんさんの作品で、大135回直木賞受賞作品なんですよ!!!
テレビドラマ化もされました。(まほろ駅前番外地)
なので、記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その「まほろ駅前 多田便利軒」を、今回はご紹介します。
トタバタコンビ
このお話は、東京のはずれに位置する都南西部最大の街であるまほろ市がその舞台となっています。
そのまほろ市の駅前で、ひっそりと便利屋を営む多田啓介。
かれが、このお話の主人公。
そして、もう一人・・・
ある日、突然、この便利屋に転がり込んできた、高校の時の同級生の行天晴彦。
このドタバラコンビが、このまほろ市を舞台に繰り広げるドラマが、このお話なんです。
当たり前の仕事が????
この多田便利軒と称する便利屋には、ペットの預かりや塾の送迎、納屋の整理etc・・・
ありふれた仕事の依頼が来るんです。
しかし・・・
ありふれた依頼のはずが、このコンビにかかると、なぜかありふれた依頼じゃなくなるんですよ。
なに???
って思われた方。
もうこれ以上、このブログを読まずに、本屋さんに行きましょう。
そして、この「まほろ駅前 多田便利軒」を手にしてみましょう!
へーと思われた方は・・・・
もう少しお付き合い下さい。
小学生のアルバイト・・・
小学生の塾の送り迎えの依頼も・・・
その小学生はただの小学生ではなかった。
なにやらきな臭いアルバイトを・・・。
え???
小学生でしょ!
そこが盲点なんです。
小学生が、まさかそんなことを・・・と思うようなことをしていたんですよ。
しかも・・・法に触れるような、きな臭い展開に。
その小学生を守る為、頼まれていもいないことまで、この二人は手を出してしまうんです。
それだけ、熱いんですよ・・・思いが。
普段は、しらけた若者ですが・・・
しかし、心の中には熱い思いがあふれているんです。
そして、人情にあふれている。
そんな二人ですから、ただただ依頼をこなすだけではないんですね。
見て見ぬ振りはできないものなんです。
もう、まっすぐに向っていってしまうんです。
そんな、熱い二人の思いを描いた、この作品。
短編集のように、短いお話がいくつか入っているのですが、その中身は、みな繋がっているんです。
そして、読み終えると・・・一つのストーリーが出来上がっている!
まさに、三浦しをんマジックにはまってしまったような読み応え。
テレビで見た人も、診ていない人も・・・
是非、この作品を読んでみてください。
こんな若者が、近くにいてくれたら・・・
そんな気持ちに慣れるかも!!!
2020年12月14日月曜日
ドランゴンフライ
今回ご紹介する本は・・・
「ドラゴンフライ」
河合莞爾作
角川文庫出版の文庫本です。
まず、私がこの本を読んでみようと思ったのはこのタイトルでした。
「ドラゴンフライ」
どんな意味があるのかわかりませんでしたが、“ドラゴン”の言葉に惹かれたんです。
私は龍が大好き、龍使いになりたいと思っているんです。
龍に関するグッズも集めています。
そんな私は、この“ドラゴン”というタイトルに惹かれました。
が・・・
読んでみて気がついたのですが、この本は“ドラゴン”とうたっていても、龍とは全く関係ありませんでした。
では・・・
この「ドラゴンフライ」とは・・・
なんと、トンボのことだそうです。
“ドラゴン”は、もちろん龍を意味するのですが、西洋では、“ドラゴン”は忌み嫌われる存在で、不吉な等という意味にも使われるとか。
“フライ”は、蠅の意味ですが、講義では飛ぶ虫を総称して“フライ”と言うそうです。
ですから、蝶は“バタフライ”(バターのような排泄物を出す、飛ぶ虫・・・と言う意味)とか、蛍は“ファイヤーフライ”(燃えて飛ぶ虫と言う意味)などなど。
ならば、“ドラゴンフライト”とは・・・
直訳すれば「鬼蠅」とか「不吉な飛ぶ虫」とかと言う意味になるそうでうすよ。
その“ドラゴンフライ”がタイトルになった、サスペンス・・・推理小説をご紹介しますね。
不吉な死体から広がる“トンボ”のつながり・・・
まず、このお話は、群馬県の奥地にある小さな村が、その舞台となるんです。
その村は、ダム建設のために、ダムのそこに沈んでしまうんですね。
そこで暮らしていた村の青年が、東京都の多摩川の河川敷でしたいとしてへっけんされたことから、この事件は始まります。
が・・・
その前に、不思議なプロローグがあるんです。
東京出暮らす男性が、ゴルフの帰りに、ある山奥で、自分が住む街とそっくり同じ町並みを見つけるんです。
このプロローグが、いったいこのストーリーとどう繋がるのか・・・・?
最後まで読むと「なるほど・・・」と納得できるのですが、それまでは、なんであんなプロローグが書かれているのか不思議なくらいでした。
事件が発覚後、死体の身元を調べることと同時に、悲惨な殺害方法の理由が焦点となります。
そして、その事件の裏には、悲しい事実が隠されていたのです。
二転三転・・・・
今回ご紹介している、この「ドラゴンフライ」という推理小説は、本当に読み応えがあります。
実は、この本、私は手に入れてから、ずいぶん時間が経っているのですね。
と言うのは、この本、以前に一度読み始めたのですが、読み始めの段階で、このストーリー性がつかめず、あまり興味をそそられなかったんです。
で、少し読み進めたところで、1度読むのを止めて、別の本を読み始めてしまったんですよ。
もちろん、別に興味のある本が手に入ったので、その時はそちらを優先したのですが、今回は、ちょっと読みきるのが大変かも・・・という、でも頑張って読みきろう・・・と言う決意を持って、再度この本を手にしたんです。
そうしたら・・・
プロローグの時点で、あまり興味を持てなかったこの本ですが、本題に入ると、実はものすごく興味をそそられる展開でした。
私は、推理小説を読むときは、自分も掲示になったつもりで、そのお話の中に出てくる情報を元に、自分なりに犯人や事件の全貌を想像しながら読み進めていくんですね。
そして、自分の推理が正しかったかどうかなど、ただストーリーを読むだけではなく、自分も参加する楽しさを感じているんです。
この「ドラゴンフライ」でも、同じように、情報を元に、自分なりに推理を進めながら読み進めていくのですが・・・・
この本は奥が深い。
よく、推理小説だと、初めに得た情報が間違えであったり、途中で急に変わってしまったりして、その為にストーリーが急展開するような話の作り方はよくあります。
その場合は、それまで組み立ててきた推理が、全く意味しなくなってしまうんですよ。
だって、誤った情報から推理しているわけですからね。
しかし・・・
この「ドラゴンフライ」では、情報は正しいのです。
しかし・・・
その裏に隠された事実がすごい。
だから、犯人を追い詰めるまでもう一歩と言うところまでくると、突然新たな展開が顕われるんです。
しかし・・・
その新たな展開の根底には、やはり今まで得てきた情報がしっかりと根付いているんですよ。
今まで得た情報や推理に、新たな情報が加わると、その展開が大きく変化して行くんです。
もう、途中から、この話はどっちに進んでいくのか見当がつかなくなるほど。
それだからこそ、先が気になってしょうがないんですよ。
540ページにも及ぶ長編サスペンスですが、その量を感じさせない運びは、すごいと思いました。
悲しい真実
しかし・・・
謎が一つ解き明かされるごとに、悲しい過去の出来事が掘り返され、そして事件の背景にある悲しい事実が浮き彫りとなるんです。
その事実を隠す為に・・・・
そして、人を思いやる熱い思いが、新たな事件を引き起こしていく。
最後は、もう涙が出てきてしまいますよ。
こんな悲しい事件が合っていのだろうかと。
そして・・・
私的に不満なのは、本当に悪いやつらは、この話では罪の償いがなされないのですよ。
もちろん、ここにかかれていない裏では、社会的な制裁を受けたのかもしれませんが、このストーリーの中では、そのことについては一切振れていないのです。
事実は事実として受け止めなければならない。
しかし、その事実の陰に隠れた、本当の“悪”は????
そんな疑問が残されたのも事実です。
このストーリーの中では、社会的な“悪”に対して、だれも制裁を加えてはいません。
しかし・・・
この筆者は、ところどころで、現実社会の実情と、その“悪”について、買っているように思いました。
本当に悪いのはだれなのか???
そんなことを考えさせられる、そんな本編でした。
推理小説の好きな方にはもちろんですが、ダム建設などの社会的問題について気興味を持っていらっしゃる方にも、是非読んでいただきたい内容です。
興味のある方は、是非この本を手にとって見てください。
鬼滅の刃ーコミックスー
今回、是非皆さんにご紹介したい本は・・・漫画です。 そう漫画本です。 いわゆる「コミックス」ってやつですね。 それも・・・ 最近まで映画で話題を呼んでいた「鬼滅の刃」です。 全23巻の長編(でも、最近はもっと長い漫画がたくさん出ているので、あまり長編とは岩魚かもしれ...
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今回、是非皆さんにご紹介したい本は・・・漫画です。 そう漫画本です。 いわゆる「コミックス」ってやつですね。 それも・・・ 最近まで映画で話題を呼んでいた「鬼滅の刃」です。 全23巻の長編(でも、最近はもっと長い漫画がたくさん出ているので、あまり長編とは岩魚かもしれ...
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さてさて・・・・ 「本の旅」第2回目は・・・・ 前回はファンタジーの世界である「ハリーポッター」をご紹介制ましたが、今回は推理小説ものをご紹介します。 タイトルは、「葉桜の季節に君を想うということ」。 作者は、歌野晶午さん。 文春文庫から発売されている小説です。 私は文庫本で読...
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今回ご紹介する本は・・・ 「ドラゴンフライ」 河合莞爾作 角川文庫出版の文庫本です。 まず、私がこの本を読んでみようと思ったのはこのタイトルでした。 「ドラゴンフライ」 どんな意味があるのかわかりませんでしたが、“ドラゴン”の言葉に惹かれたんです。 私は龍が大好き、龍使いになり...